孤独という名のやすらぎ
(作詩:・作曲:SIN)


この部屋にただ 残り香が漂って
風も通らない 重すぎる窓は開かない

テーブルの上で 色あせた面影が
孤独を微笑って 逃げ場所を探してた

怯えた猫の鳴き声
聴こえた涙が伝う音
背中合わせの水面で
あなたと溺れてく

この手に「孤独という名のやすらぎ」
手の平から溢れた 
あの日の笑顔を記憶に沈めて

この部屋にただ 残り香が漂って
風も通らない 重すぎる窓は…

読みかけの あなたが好きだった 小説は閉じたままです
この部屋で 重いしおりを外すから そばで見届けて...

怯えた猫の鳴き声 差し伸べた手に震えながら
目線をそらすベッドに   あなたを重ねてた

この手を伸ばして あなたに触れたくて
忘れさせてよ ほら あの日の笑顔が記憶に沈む前に

この手に「孤独という名のやすらぎ」
辿り着いたのは あの日の二人が もう居ないこの部屋

消えていく記憶の地図
窓を打つ土砂降りの雨
沈みゆくこの部屋に
戻れない 二度と二度と...